下肢静脈瘤プラザ|最新の下肢静脈瘤レーザー治療。|東京都江戸川区の江戸川病院・千葉県市川市のメディカルプラザ市川駅

昨日は血管内レーザー焼灼術と外来の一日でした。

今日の手術した患者さんも、ひざ下から点滴の針を刺すだけで光ファイバーを入れられたので、刺し傷のみで切り傷はありませんでした。おそらく、傷跡はほとんど残らないと思います。お二人の感想は、痛みはほとんどなく、想像していたより楽だったそうです。

 

外来では、四国から患者さんがいらっしゃいました。大学病院で下肢静脈瘤と診断されていたそうですが、具体的な治療へと話は進まなかったようです。私が連載している地方紙の医療エッセイを読んでいただいて、セカンドオピニオンをご希望されたそうです。そして、大学病院の主治医の先生からきちんと紹介状をもらって、はるばるいらっしゃいました。

 

両足のくるぶしの上にしみ(色素沈着)があり、右足の方は皮膚が硬くなっていました。これが脂肪皮膚硬化症と呼ばれる皮膚の変化です。

 

下肢静脈超音波検査では、右ふとももの内側を走る大伏在静脈が足の付け根から逆流をしており、血管径も5mm前後ありました。くるぶしのしみの上側も調べると、穿通枝不全が複数ありました。これが右下肢のむくみと脂肪皮膚硬化症の原因でした。

 

しかし、左下肢には大小伏在静脈の逆流はありませんでした。では、どうして膝下がむくみ、わずかですが踝の上にしみが出てくるのでしょう?これらは、下肢に血液がよどんでいる症状なのですが・・・・。

 

そこで、心臓の機能を調べました。心筋梗塞を起こしたことがあり、脈がいつも飛んでいる慢性心房細動があったからです。もちろん、心臓に血栓(血の塊)ができないように抗凝固薬を飲んでいます。

 

心臓の収縮機能といって、血液を全身に押し出す機能は正常でした。しかし、心臓に血液が戻ってくる最も太い下大静脈(かだいじょうみゃく)が通常より太くなっていました。心臓の弁は正常に働いていましたが、何らかの原因で下半身に血液がよどんでいる可能性が考えられました。

 

心臓の拡張機能といって、心臓に血液が戻りやすさをしめす機能も調べましたが正常でした。ということは、残りは血液の量が多すぎるか、足から心臓に向かう静脈の途中で血流障害がある可能性をみる必要があります。

 

この方は体重が100kgを超えており、足の付け根におなかの皮膚が乗っかるくらいに太っていました。これでは、妊娠中の女性と同じくらい下肢からの血液の戻りも悪いはずです。

 

患者さんには、右下肢の大伏在静脈不全と穿通枝不全の治療、ダイエット、水分の取りすぎに注意するようお話ししました。

 

このように下肢静脈だけにとらわれず、全身からくる足の血液のよどみも改善させなければなりません。

病気の根本をしっかり見据える必要性があることを痛感いたしました。